今回の研修会には27名の方が参加し、公益財団法人日本盲導犬協会の職員の方にその概要の説明を受けました。
▼出発時、川和地区社協・川和連合ふれあいたい会長のあいさつ

「日本盲導犬総合センター」
「日本盲導犬総合センター」は、国家公安委員会から盲導犬訓練施設として認可を受け『盲導犬の里 富士ハーネス』という愛称で親しまれ、盲導犬の一生をトータルにケアする国内で初めての施設です。
入館料の代わりに、日本盲導犬協会への寄付(金額は任意)を行うことで見学ができます。
施設内は、盲導犬の訓練施設のほか、目の不自由な方が犬と共同で訓練できる場所、繁殖犬の出産・盲導犬候補犬の飼育、引退した盲導犬が生涯くつろげる場所、一般の人の盲導犬への理解を深める広報スペースやラウンジ、盲導犬の研究といったさまざまな意義・目的ごとのスペースがあります。
医療施設や宿泊施設など、多くの設備も併設されています。
公式HP https://www.moudouken.net/fuji-harness/go-fuji/
建物は2008年(平成20年)に、優れた建築作品に与えられるBCS賞を受賞しています。
今回はエントランス棟・ショップ・ラウンジ棟・トレーニング棟・学習資料室が見学できましたが、その他の施設も外側より見学できました。
まず、トレーニング棟でPR犬による盲導犬訓練のデモンストレーションを見学しました。
盲導犬の一生について説明を受け、次に実際にPR犬の実演のもと、盲導犬の仕事や役割、訓練を行う様子を見学しました。
@盲導犬はリードの場合はオフであり、ハーネスを装着しているときは仕事をしています。
仕事中は、触る・声を掛ける・餌を与える等は気が散るので厳禁です。
A盲導犬は曲がり角、階段、縦横の障害物の三つの障害物を動作で教えるよう訓練されています。(展示写真より)



B道順や信号を判断する等は盲導犬に無理なので、視覚障害者の方が指示をします。
C一般の人の注意点
基本的には「何かお手伝いすることないですか」と、聞くことが重要だと認識しました。
D「日本盲導犬総合センター」は、寄付によって運営されています。寄付の協力や活動のPRをして欲しいとのお願いがありました。
▼今回デモンストレーションをしてくれた盲導犬PR犬のナッピ―君です。(公式HPより)

ナッピー君は牡のラブラドール・レトリーバーで、2011年12月11日生まれ。
名前の由来は"Happy"の音読みになぞらえ、ハッピーに楽しく生きてほしいという願いを込めています。
名前を呼ぶと、尻尾をフリフリ、お仕事中も尻尾をフリフリ、いつも楽しそうにしています。
PR犬のお仕事のひとつに視覚障害者の方に盲導犬と歩くことを伝える仕事がありますが、楽しそうに歩くナッピーは多くの方に安心で安全な盲導犬との歩行を伝えています。
その後、子犬をガラス越しに見たり、盲導犬PR犬にふれあったり、犬好きにはたまらない研修でした。
エントランス棟は来館したときに最初に通るエリアですが、帰りに盲導犬PR犬とのふれあいができました。
今回実際に見学できた施設です。
1.盲導犬候補の子犬の出産・飼育設備
母犬や子犬たちのための衛生的な環境と飼育体制を整えています。将来的には、年間150頭〜200頭の子犬たちが富士ハーネスで誕生する予定だそうです。
2.引退した盲導犬がゆったりとくつろげる場所
将来、引退犬の増加が予測されています。盲導犬を生涯責任持って飼育するために、引退犬がゆったりと余生を過ごす場所を整えています。
3.学習資料室
盲導犬や視覚障害について分かる資料やグッズが展示されています。



▼ナッピー君とのお別れです。全員で記念写真

見学の後はお食事にしました、
▼見学終了後、川和地区民生児童委員協議会会長の乾杯

食事の後は白糸の滝を見学して、その後バスで帰途につきました。途中事故渋滞がありましたが、ほぼ予定通りに川和に到着・解散しました。